年齢や立場の垣根を越えて大学生と埼玉県議会議員が意見交換。
若者の政治離れについて考える
コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科3年次 堀江 今織さん、梶田 乃衣さん
2025/04/17
立教生のキャンパスライフ
OVERVIEW
2024年10月、埼玉県議会議事堂で「大学生と埼玉県議会議員との意見交換会」※が初めて行われた。立教大学からはコミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科の濵田江里子ゼミナールの学生9人が参加。「若者と政治の距離をどう縮めるか、若者の政治離れ~地方議会としては何をすべきか~」をテーマに議論を交わした。
※大学生と埼玉県議会議員との意見交換会:10月11日に埼玉県議会議事堂で初めて開催された。立教大学、埼玉大学、獨協大学の3大学18人の学生と埼玉県議会議員10人が参加。

意見交換会は、3大学の学生と県議会議員が4グループに分かれて行った
堀江今織さんはこう語る。
「ゼミで事前学習を進め、参加する議員について調べたり、政治離れの要因や解決策を発表し合ったりしました。そこで得た知識があったからこそ、議論をより効果的なものにできたと思います」
意見交換会は、議員2人と学生5人程度の班に分かれて実施された。
梶田乃衣さんは「多様な意見が飛び交いましたが、特に若者が親しみやすいSNSを活用するべきではないかという声が多かったです。一方で議員側からは誹謗中傷や炎上のリスクに言及があり、気軽に発信できない現状にも気付くことができました」と話す。
堀江さんの班においても、SNSが話題に上った。
「若者にとってSNS社会で自分の知りたい情報だけに触れて生活できることは当たり前ですが、その認識が議員の方々にはなく、新鮮に映ったようです。私たち有権者の側からも投票や陳情で積極的に意思表示をし、相互理解を深めることの重要性を改めて感じました」
学生たちが意見交換会で得た学びは大きい。梶田さんが今後のゼミでの活動を教えてくれた。
「社会で困難を抱える人々の思いをくみ取るには、若者の政治参加と議会の多様性が欠かせません。今回の経験を踏まえ、私たちは若者と政治との距離を縮めるためにZINE(小冊子)を作成する予定です」
濵田江里子准教授は意見交換会の意義についてこう話す。
「ゼミでは、誰もが安心して暮らせる社会を築くために必要な仕組みについて学んでいます。議員は個人の課題を地域に広げ、解決に伴走する存在です。意見交換会を通して学生は、私たちの多様な『声』を政策に反映する議員の役割に気付き直すことができたと思います」
「ゼミで事前学習を進め、参加する議員について調べたり、政治離れの要因や解決策を発表し合ったりしました。そこで得た知識があったからこそ、議論をより効果的なものにできたと思います」
意見交換会は、議員2人と学生5人程度の班に分かれて実施された。
梶田乃衣さんは「多様な意見が飛び交いましたが、特に若者が親しみやすいSNSを活用するべきではないかという声が多かったです。一方で議員側からは誹謗中傷や炎上のリスクに言及があり、気軽に発信できない現状にも気付くことができました」と話す。
堀江さんの班においても、SNSが話題に上った。
「若者にとってSNS社会で自分の知りたい情報だけに触れて生活できることは当たり前ですが、その認識が議員の方々にはなく、新鮮に映ったようです。私たち有権者の側からも投票や陳情で積極的に意思表示をし、相互理解を深めることの重要性を改めて感じました」
学生たちが意見交換会で得た学びは大きい。梶田さんが今後のゼミでの活動を教えてくれた。
「社会で困難を抱える人々の思いをくみ取るには、若者の政治参加と議会の多様性が欠かせません。今回の経験を踏まえ、私たちは若者と政治との距離を縮めるためにZINE(小冊子)を作成する予定です」
濵田江里子准教授は意見交換会の意義についてこう話す。
「ゼミでは、誰もが安心して暮らせる社会を築くために必要な仕組みについて学んでいます。議員は個人の課題を地域に広げ、解決に伴走する存在です。意見交換会を通して学生は、私たちの多様な『声』を政策に反映する議員の役割に気付き直すことができたと思います」

学生たちは「議員に密着したドキュメンタリー映像の制作」や「県議会だよりを学校で配布する」などを提案

意見交換会終了後に議長室を見学する濵田ゼミの学生たち
※本記事は季刊「立教」271号(2025年2月発行)をもとに再構成したものです。バックナンバーの購入や定期購読のお申し込みはこちら
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
CATEGORY
このカテゴリの他の記事を見る
立教生のキャンパスライフ
2025/04/24
週末ワークキャンプ「伝統的な日本酒づくりを支える」に参加して...
現代心理学部心理学科4年次 樋口 雅哉さん